前回、迷いに迷って購入したSONYのBRAVIA KJ-49X8300D(49インチ)ですが、
しばらく使ってみての印象などを自分なりにまとめたいと思います。
美しい画質。一言で言えば「めちゃ綺麗」
店頭で見るとX8300DよりもX9300Dなどの上位機種の画質がとても綺麗で、いいなぁと(自宅は50インチ以内の制限があり…)思ってたんですが、X8300Dを自宅に設置してみると、これはこれでめちゃ綺麗な画質です。
店頭では49インチって小さい方で展示もあまり熱心でなかったり(棚の下の方に置かれてたりする…)するので、画面サイズの関係で見劣りしていたのかもしれません。(X8300Dより上のモデルはみんな55インチ以上なので)
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画質についてまとめると…
- 発色とコントラストが素晴らしい
- YouTubeで見た4Kに感動(立体的に見える)
- 地上波の放送は普通(というか、他も綺麗で差が少ない)
- 綺麗かどうかは映像ソースに左右される
店頭では地上波テレビがデモ映像として流れていることが多いと思うんですが、普通のテレビ映像での比較では、他メーカー含めて綺麗さでは大差ないです。。
やっぱり4Kソース、しかも気合いの入った映像じゃないと、性能がフルに発揮できない気がしますね。ですので、普通にテレビ観るだけの用途だとわざわざ4Kにする必要ないかも…
逆に、WEBベースのビデオサービス(YouTube、Netflix、Amazonビデオやhuluなど)をガンガン活用する方には、映像を観るという体験の感動が1.5倍は増すので、とてもオススメです。
www.youtube.com
↑Timestorm Filmsさんの4K動画が、4Kテレビで見るととっても素晴らしい。
Androidは良くも悪くも
↓その後、Android7.0にアップデートされました!
www.kininaru.mobi
SONYのテレビは日本国内ではandroid TVを内蔵した唯一無二のテレビです。わかりやすく言えば、テレビのスマホ化です。
起動画面なんて、もうandroidのまんまなんですが、メリットデメリットがはっきりとある感じがします。
ある程度、新しもの好きな人には受け入れられる感じがしますが、そうでない人や普通にテレビが観たいだけ、という人には馴染みにくい部分もあるかもしれません。
老若男女みんなが見るし、絶対的に使い勝手が優先されるテレビの基本部分に、まだ成熟してるかどうかもわからないandroid TVを採用するなんて、めちゃくちゃチャレンジングな気がしますが、きっとソニーなりにテレビの先の未来を創造しているんだと思います。
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【AndroidTVのメリット】
- 音声検索が優秀
- 2画面表示ができない(使う人が少なそう?)
- アプリが充実
- Googleアプリの使い勝手が良い
- Googleアカウントと連動しているので、便利に使える
- アップデートをしっかりしてくれそう(たぶん…)
- chrome cast機能が内蔵されている
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【AndroidTVのデメリット】
- テレビ専用機の方が総合的には使いやすいと思う
- たまに不安定になる(再起動が必要)
- 機械が苦手な人には使いづらそう…
- 一人分のGoogleアカウントしか使えない
- 画質設定などが少ない(レグザなどと比べて)
- 録画機能がショボイ(レグザなどと比べて)
メリットは、やはりandroidなので、Googleがしっかりとアプリを作っていて使い勝手が良いです。YouTubeはもちろん、Google Play Musicで音楽も聴けます。NetflixやAmazonビデオなど、主要なビデオサービスもandroidなので当たり前ですが、ほとんどあります。Abema TVも。あと、地味に便利な機能としては、Chromeキャスト機能が内蔵されているので、TVスティック系の機器がいりません。常に通電されているので、どこからでもキャストできます。
デメリットは、使い勝手も含めて良くも悪くも、普通のテレビじゃないというところです。スマホをイメージしてもらえると分かりやすいのですが、アプリが止まったりとたまに不安定になったりします。その場合、再起動しなくてはなりません。(リモコンの電源ボタン長押し)再起動もやっぱりandroidなので、スマホみたいに1分ほどかかります。このあたり、スマホにも馴染めない世代の人からしたら「信じられない」と思うかもしれません。
また、テレビを観たまま電源OFF(スリープ)すると、次にONしたときにテレビから始まるのですが、YouTubeを観たままOFFにすると、次の起動時にはホーム画面になります。テレビを見たければ、リモコンの「テレビ」ボタンを押す必要があります。このあたりの「テレビなのにテレビファーストじゃない感」は老若男女が同居しているご家庭の場合は、「前の方が良かった!」とか言われるのかもしれません。。android TVの場合は、地上波TVは、あくまで「コンテンツのひとつ」といった扱いだと考えてください。
Amazonプライムビデオで、4K Ultra HDの映画が見られる!
最近、X8300D上のAmazonプライムビデオアプリからだと、4K Ultra HD(HDR)の映画が見られるようになりました!
ラインナップもどんどん増えていっているような気がします。
ただ、ここから4K ultraHDの映像を観ると、アプリがたまに落ちたり、音声だけで映像が出なかったりと不安定な印象があります。Netflixだと落ちたことがないので、Amazonアプリの問題かもしれません。
今一歩の音声検索
↓Android7.0にアップデートされて大幅に改善されています!
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Android BRAVIAの目玉機能として積極的にPRしている音声検索ですが、個人的には痒いところに手が届かず、あと一歩かなあといった印象です。
音声検索を使いたいシーンと言うと、「タレント名」や「テレビ番組」「キーワードに関連した映像を調べたい」などがあるかと思いますが、例えば「マツコ・デラックス」で調べると、PCのGoogle検索のようにwikipediaから引っ張った簡単なプロフィール情報を出してくれた後に、関連する人物が表示されます。ここは地味に便利。
その後に動画コンテンツが続きます。優先的に表示されるのがYouTube、続いてGoogle Play Videoと、Googleのサービスが優先的に表示されて、その後にNetFlixなどGoogle以外のアプリが続きます。それが終わって、やっとテレビ番組なんです。テレビなのにテレビ番組の扱いがそんなに下の方ってどうなの?と思いました。
番組名で検査すると、一番最初に違法アップロードのYouTube映像が出てきたりするし、そのあたりの仕様を分からない人が使ったら混乱するかもしれません。
また、一番使いそうな番組のサーチ機能についても、音声認識については完璧ですが、肝心の番組検索精度が低くて検索一覧に表示すらされず使い物になりません。(気まぐれで出てくるときもある)結局は番組表から探す必要があるなど、便利そうに見えて結局は不便だなーって思いました。
録画機能については、「実は標準のandroid TVで対応してなくて、ソニーが後から頑張って追加しました」的な、なんだか取ってつけた感が満載で、YouTubeなどの検索精度と比べると異様に制度が低いです。
テレビ番組を録画するという行為については、圧倒的に今までのテレビの方が良いです。(ソニーにはVideo & TV SideViewという、優秀なアプリがあるので、そちらで補えますが…)
あと、アプリ間を横断する横櫛の検索にも対応していますが、これもアプリにより精度がマチマチで、Google関連サービスやNetflixはかなりの精度で素早く表示されますが、Amazonビデオや他のサービスは、検索中のままぐるぐる回転して、ほぼ出てきません。。これなら普通に個々のアプリを開いた方が早いです。
ただ、音声検索の精度は、さすがGoogleだけあって、例えば「アクション映画」と言うところを「アクソン映画」などとわざと間違えたり、訛りを入れて発音してみても、ほぼ問題なく表示してくれます。
アップデートにより「これから」にも期待ができるTV
使ってみて、自分的に「?」と思うところを書きましたが、andoroid tvが先進的に感じる部分や、魅力的に感じる部分も多いので、これは「新しいテレビ」で、まだまだ発展途上なんだと思うと、すべて許せる気がします!
テレビの先の未来を目指しているんだ!という部分は、なんとなく伝わるので、まだそれが発展途上で洗練しきってないだけなんだと思います。(今後もアップデートしてくれそうですしね?)
過去のテレビの使いやすい部分を押さえた上で、これらの新しい機能がより洗練されるのならば、近いうちに最高のテレビに化ける可能性もあると思います。
少なくとも、ソニーはnasneやブルーレイレコーダーやなんかで、録画機能に関する様々な技術も持っているわけなんで、それこそ「ONE SONY」で気合いを入れれば作れるでしょう。最上位機種なんて700万円もするんだし…。
↓Android7.0になり、「最高のTV」に一歩近づきました!
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デザインは◎、シルバーの雰囲気が良い。
美しい画質と美しいデザイン(上位機種になるともっと美しい)がBRAVIAの魅力。色はシルバーにしたのですが、部屋のインテリアが無印良品中心の明るめのオーク調なので、とてもしっくりきています。
落ち着いたダークトーンのマットなシルバーが、画面の黒から流れる程よいグラデーション(黒→グレー→壁面白)になり、周囲の色味に拡散していく感じです
ファッションの世界では、全身をグラデーションコーデにするといい感じになるんですが、そういった感じですかね。
消灯した画面って黒以外無いですし、画面が大きくなればなるほど、存在感と威圧感が出てきます。
それをあえてパリっと周囲の色から際立たせてテレビの存在感で空間をつくるのがブラックベースで、周囲の色とできるだけ馴染ませて、テレビの存在を消していくのがグレーベースなのかなと思います。
何より、インテリアに合わせて選べるのがうれしい。
BRAVIAのデザインは全般的にギラギラしたメタリックパーツなどの光沢素材が少ないので、テレビが悪目立ちすることなく、黒にしてもシルバーにしてもインテリアとなじみが良いと感じます。
店頭で目立つ事よりも、きちんとインテリアとの調和を考えている感じ。
額縁はブラックもシルバーもマットなアルミ素材を採用していて、とても高級感があります。(その分、重いですが…)
変な主張がないけれども、しっかりとした品性と存在感があり、SONYのデザインは他と比べても一段レベルが高いなと感じます。
とにかく録画に絡む部分はイマイチかも
上の検索の部分でも触れましたが、録画機能がめちゃくちゃしょぼいです。録画機能重視なら、迷わずレグザをオススメします。大きいところでは、チューナーが2つなので、裏で1番組しか録画できない(他はだいたい3チューナー)です。もうこの時点で録画に対しては、かなりやる気ないかと…。レコーダー買えってことでしょうけど、録画番組は見たら消すので、ディスクに保存しないんですよね。東芝なんて6チューナーもついてるんで、ちょっとくらいは意識して欲しいです。あと、再生機能もしょぼい。早見ができないし、CMも飛ばせません。同じSONYのnasneは優秀だから、できないって事はないと思うんですが…
これからのテレビの形を感じさせる魅力的なTV端末
いろいろと独特な部分も多く、すっぱり割り切らないといけない部分もあるので、クセのあるテレビであることは間違いないですが、テレビ番組を一つのコンテンツとしてとらえ、ネットサービス全般を楽しむためのメディアビューワーとして考えると、「これからのテレビの在り方」として、この方向もアリなんじゃないかなと思います。なんせネット界の巨人GoogleがOSを手掛けているので、スマホのandroidのように、これからもアップデートを重ね、使いやすくなっていくんだと思います。(ずっとアップデートし続けてくれますように…)
Googleが今からテレビを作ったとしても、きっと良いものはできないでしょうし、SONYだからこそのハイレベルな画質やプロダクトデザインは、一朝一夕で追いつけるものではないので、これは良いコラボ?なんではないかと思いました。
人を選ぶので万人にはオススメできない機種ですが、これら(android BRAVIA全般)が売れれば、他のメーカーもandroidを採用して追随するでしょうし、そうなっていけば、様々なメーカーが切磋琢磨して今のダメなところも強化されていくのではないかなと思います。
そうなると、結局最終的に儲かるのはGoogleなんですけどね。笑
長文にも関わらず最後まで読んで頂きありがとうございました。
以上、BRAVIA X8300D 購入後1ヶ月レビューでした!
で買いました。
価格.comの最安値と比べると高くなってしまうこともあり色々と迷ったんですが、過去にソニーストアで買い物をしていたのでクーポンで5年保証が無料でついたのと、10%オフにできたことで実質2万円くらいの差になったことが決め手でした。
ソニー製品は量販店での値引きがそんなに大きくないのと、ソニーストアは買えば買うほど優待率が上がるので、個人的にはソニーストアで買うのが一番だと思っています。
トータルで若干高くはなってしまうのですが、修理の際に、通常のソニー製品の修理とソニーストアで購入した商品の修理は窓口が違い、通常のソニー製品は保証期間でも個人負担で修理センター送りになるのですが、ソニーストア購入だと無償で新品交換してくれたりと対応が丁寧な印象です。(個人的な体験が元ですが…)
ですので、価格差にもよりますが、なるべくソニーストアで5年保証(落として壊しそうな小物の場合は3年ワイド保証)をつけるようにしています。
↓55インチ以上だと、x9300Dがオススメです