個人的にSurface Pro 2017をサブマシン(メインはiMac)として愛用しているのですが、このたび
- 「Surface Pro 6」
- 「Surface Laptop 2」
- 「Surface Go」
をお借りすることができたので、それぞれ試してみました!
それぞれ順番にお借りするという形になったので、3台並べてご紹介できるわけではないのですが、僕自身Surface Pro 2017を約1年間使用してきているので、そちらを使ってきた印象も含めてレビューできればと思います。
シリーズのデザインはもはや完成形。Surfaceらしさができあがっている
Surfaceのデザイン。大好きです。
最初はAppleの丸みを帯びたデザインを避けて逆をいっただけかなと思っていたんですが、リデザインを重ねていくことでどんどん洗練されていますね。
Surface Pro 4あたりからデザインへのこだわりが加速していったように思うんですが、昨年のSurfaceシリーズから完全にデザイン哲学が完成された気がします。
2018年シリーズはデザイン面では大きな変化はないですが「これがSurface」という哲学がしっかり完成し、細部のデザインにも明確な意図を感じます。
デザインはもはやAppleよりも良いんじゃないかと思えるんですが、デザインの良さとは別の機能性の部分ではAppleとは違って最新技術への乗っかりが非常に遅いのは欠点ですね。
特に未だにType C非対応(ProとLaptop)は、Microsoftなりの哲学があるにせよ「ちょっとどうなん〜」と思ってしまいますね。
Type Cはどちらかというとインタフェースとしてよりも手軽な充電端子として便利なので、ここは2018モデルで搭載して欲しかったところ。
MicrosoftはAppleと同じくOSも作っているので、どちらかというと最新技術を普及させる立場にあると思うんですが…
特にインターフェイスは後からどうにかなるものでもないので、SurfaceはAppleばりに切り捨て主義でいいと思いますね!
WindowsにはThink Padという優秀なPCがあるので、レガシー端子が必要な需要にはそちらが応えてくれますから。
個人的な話にはなりますが、長いことMacを買い換えながら使っていると「よくわからない端子が1個しかない」なんてのはもう慣れっこですw
1個しかない端子を活用するために純正アクセサリやなんやら購入することになりますが、ヘビーなMacファンはその程度では文句いいませんw
最近のインターフェイスは下位互換性があるものが多いので、とにかくその時点で最新のものを積んどいてくれれば、そのぶん長く使えますからね。
変換アダプタをいちいち持ち運ぶのはイヤだ!という人は黙ってThink Padを買いましょうw
むしろそういった用途に合わせて色々な選択肢があるのがWindowsを選ぶメリットとも言えますね。
個人的にSurface Laptop 2を買わない選択肢をとるなら以下のPCを選びます。
コスパ重視
Huawei Matebook 13 or HUAWEI Matebook X Pro
拡張性+デザイン
ThinkPad X1 Carbon
軽さ重視
LG gram
LIFEBOOK WU2/C3
VAIOなんかもいいですが、個性的でもないし、価格も安くはないし、ちょっと落としどころが微妙なところですね。そこそこいいんでしょうけど、決め手に欠ける感じです。
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Surface シリーズそれぞれの雑感
では実際にSurfaceを4機種(手持ちのPro 2017含む)を使い比べてみて、それぞれに感じた印象をまとめてみました。
Surface Pro 6の印象
手持ちのSurface Pro 2017と比べて感じたことは、「黒かっこいい!」ですね。
2017との外観の違いは色しかないので、シルバーだと並べても違いがわかりません。
しかし黒ベースになったことで本体の重厚感はグッと増したので、今までシルバーのライトな感じが嫌だ…と思っていた人にはピッタリなんじゃないでしょうか?
タイプカバーの黒はアルカンターラを使用していない廉価版しかないので、キーボードの汚れが目立ちやすいんですよね。アルカンターラのように霜降りではなく、黒一色なので汚れが目立ちやすい感じです。
アルカンターラは心なしか手ざわりも柔らかな感じがするので、できればアルカンターラの黒モデル(霜降り黒?)も作ってもらいたい。
ちなみにSurface Laptop 2のキーボード部分は同じ黒でもアルカンターラ素材らしいので、この素材のタイプカバーを出して欲しいですね!(確かにちょっと霜降りっぽい)
他にも前モデルから速度が速くなり、液晶が少し明るくなったとのことですが、ディスプレイに関しては2017年モデルでも十分すぎるくらいにまぶしかったので、使用感が大きく変わるほどではありませんでした(確かに並べて比べると明るい気も…)
速度に関しては、2017モデルよりもなんと67%も高速とのこと!とはいえ確かに起動は数秒くらいSurface Pro 6の方が速く感じましたが、自分の使用用途では体感で感じるほどの差ではなかったです。
Surface Pro 2017の時もPhotoshopやIllustratorなら普通に重さを感じることなく使えていたので、新CPUの恩恵を受けるのは主に動画編集あたりですかね。
とはいえ、Surface Proをそこまでゴリゴリ使うという人は少ないと思うので、メモリ8GB、SSD256GBのモデルがやはりベストな気がします(MacみたいにメモリやSSDを細かくオーダーできれば良いんですけどね…)
Surface Laptop 2の印象
今回はこのSurface Laptop 2が一番グッときました(あまりに気に入りすぎて買っちゃってますw)
なんといってもカッコいい!黒い!
2017年にSurface Laptopが出たときは「ベタなブラックを選ばないところがカッコいいよね」とか思っていたのですが、やっぱいいですね。ブラック。
黒といえばWindowsにはThink PadというカッコいいPCがあるのですが、こちらはアルミです。金属です。
黒の渋さ+金属の重厚感という合わせ技にはかないません。
MacBookのスペースグレイもいい色だとは思いますが、Surface Laptopは本当に「漆黒」といった感じで良いです。グッド。
Surface Laptopは1の頃からそもそもデザインの完成度がとても高かったので、そこに黒の渋さが加わると非の打ち所がないですね。格好良すぎ。まさに「2」。
外観は何も変わってないけど、この黒が追加されただけで「2」といえる価値はあります。
ただし、指紋と傷が目立つのは避けられないと思うので、大事に使いたいところです(これを傷だらけで使うのもカッコいいですが、僕には勇気が…w)
あと使い心地もいいんです。
持ちやすさはもちろん、さわり心地やディスプレイを開閉するときの「スーっ」っと持ち上がる感じとか。
作業を終えて、カバンに入れようとパッと持ち上げるときの指の引っかかりやなんやかやも、すべて計算されてるんじゃないかな?と思えるほど心地がいいんです。
「形態は機能に従う」というデザイン界では有名な言葉がありますが、まさにそれ!と思わせる心地の良さがSurface Laptopにはあります。
というわけでSurface Laptop 2については以上です。外観しか褒めてないですねw
しかしSurface Laptop 2はこのカッコよさだけで買う価値があると思うので、スペックうんぬんは置いといて欲しければ買いましょうw
軽さやスペックや拡張性を重視するなら他にいくらでも選択肢はあります。だってWindowsですからw
※ちなみにスペックは前回のSurface Laptopがエントリーユーザー向けだったのを、今回はSurface Proと横並びの扱いにコンセプトチェンジしたので性能は大幅アップらしいです。外観は変わってないですけどね。
Surface Goの印象
Surface Goは、まさにGoといった感じです。Surface Proと比べると驚きの軽さ。
Surface Proと比較すると「持ち運び」に完全にフォーカスしているので、ノートPCの使い勝手と優秀なキーボード、軽さを重視するなら間違いなくコレですね。この大きさながらペンも使えますし。
しかし個人的にはデザインの仕上げが気になります。特にデザインのところどころの「丸っこさ」
教育市場なんかも意識しているそうなので、エントリーユーザー向けにフレンドリーなカタチにする必要があったのかもしれませんが、Surfaceなんだからソリッドな雰囲気を貫いて欲しかった。。
他にも今どき太すぎる額縁や、背面のアンテナ部分など、見た目の部分では「カッコいい!」とはいいがたい感じがそこかしこに見られます(使ってると…まあ気にならないんですけどね)
デザイン面では同時期に出たiPad Proに完全に負けている気も…
Surface GoにはPCとして使え、さらに実用的なキーボードがあるという圧倒的なアドバンテージがありますので、単純に比較できないところですが…
とりあえず2018年の機種でこのベゼルの太さはないなぁ、と個人的には思いました(改めて写真で見るとカワイイ気もしますが…w)
Surface シリーズを3台使ってみて
自分で所有しているSurface Pro 2017モデルを含め、4台のSurfaceを代わる代わる使ってみたのですが、それぞれジャンル上の括りとしては同じノートPCですが、それぞれに明確な用途の違いがあるように感じました。
Surface Pro 6がオススメの人
- 様々な用途でガンガン活用したい人
- 絵描き中心で使いたい人
- Surface DialやSurface Penなど、Surface専用周辺機器をフル活用したい方
Surface Proのメリットは「PC+タブレット+α」の要素がバランス良くまとまっているところですね。
現在のCMでもやっていますが、まさに大学生や初めてノートパソコンを所有するのにピッタリだと思います。
ノートPCよりも優れていると感じる理由としては、キーボードが分離できるので、お絵かき用途や画像ビューワーとしても優れた利便性を発揮できるところ。
別売りのSurface Dialも優秀なので、ここはあえて純正のタイプカバーを使わず、「Surface Pro +ワイヤレスキーボード + Surface Dial + Surface Pen」の組み合わせなんかは、お絵かき用途にかなり良いんじゃないでしょうか。もちろんPCとしてもガンガン使えますし。
ペンも今やApple Pencilの方が優秀なところもありますが、Surface Penも必要十分な機能を備えていますし、なにより通常のPCとしても使える利便性は唯一無二だと思います。
このSurface Proのコンセプトは世代を重ねてしっかりと確率してきましたね。Surface Dockなどの周辺機器の便利さも無駄がなく、しっかりと使い勝手を考えているように感じます。
個人的には12インチという画面サイズが中途半端な気がするので、このサイズ感で額縁を極限まで狭くして13インチクラスを目指してもらうか、14、15インチクラスの別ラインを作ってもらえるとさらに魅力が増すのでは?と思っています。重さとのバランスさえよければ画面は大きければ大きいほどいいですしね。
僕も Surface Pro +ワイヤレスキーボードの使い方をしていま(した)※買い換えたので…w
Surface Pro 6のデメリット:画面が小さい、Type Cがない
Surface Pro Laptop 2がオススメの人
- 通常のノートPCの使い勝手が必要な人
- 画面の大きなノートPCが必要な人
Surface Laptop2 のメリットは「デザイン」につきますね。その他はこれといった特徴のないPCですw
先ほども書きましたが、Windowsの場合は選択肢がいくらでもあるので、USB-Cにも対応せず、さらに端子も少ないぶん、Surface Laptop2に他と比べた優位性は見当たらないです。
似たような性能でコスパや拡張性を重視するなら「MateBook 13」の方が圧倒的に魅力的なので、Surface Laptop2をあえて選ぶとすれば、圧倒的にこの「デザイン」ですね。
僕はこれに打ちのめされて購入までしちゃうわけなんですが、今あるノートPCの中では完璧なデザインだと思ってます。
MacBook Proの方がいいという人も多いと思いますが、そういう人は一度Surface Laptop2を触ってみてください。実際に触るとめちゃくちゃカッコいいですから。そしてキーボードが打ちやすい。音も小さい。これはMacBook Proで評判の悪いカチャカチャキーボードと比べて大きなメリットになるかと思います。
あとディスプレイはめちゃ綺麗です。ペン入力やタッチにも対応しているのですが、画面を突くと普通にグラつきますし、ThinkPadのように180度開閉に対応しているわけでもないので、わざわざ高価なSurface Penを買うほどでもないかなぁと。
でもタッチで操作できるのは普通に便利です。Macは頑なにタッチ操作を否定しますけど、やっぱPCでも画面に触れると便利ですよね。(というかAppleは絶対そのうちしれっと手のひら返ししますよねw)
Surface Laptop 2のデメリット:ペンの使用はあんまり考慮されていない、Type Cがない
Surface Goがオススメの人
- とにかく軽いPCが欲しい人
- iPad+スマートキーボードの使い勝手に満足できない人
- 小さいバッグにも収まるカワイイPCが欲しい人
Surface Goは上記の2機種とは違って、完全な「モバイル用途」ですよね。タブレット(iPad)以上、PC未満という括りがピッタリなんじゃないかなと思います。
今回紹介したSurfaceシリーズの中で唯一「USB Type-C」に対応していますが、この機種のみ他の入力端子を犠牲にしてでも対応している理由はすごく理にかなっています。
だってUSB Type-CのACアダプタは軽量なものがゴロゴロありますから、それを使うことで持ち物の総重量が軽くなりますからね。
軽量さを追究しているSurface GoでフルサイズのUSBを採用なんてしてたら誰も買わなかったかもしれませんw
スペックはベンチマーク的には微妙微妙といわれていますが、WEB閲覧やOffice作業、文章書きといった低負荷の作業なら全く問題ない速度で動くので、とにかく軽いきちんとしたキーボードを搭載したPCという点では今のところベストな選択肢なのでは?と思います(軽さ重視で大きさと価格気にしなければLIFEBOOK WU2/C3という選択肢もありますけどね)
新しいiPad Proは確かに速くて便利でカッコいいですが、やはり操作がタブレットだし、キーボードも特殊なのでPC特有の便利さを求めるのであればSurface Goの方が利便性は高そうです。
今回のSurface Goと新型IPad Proの発表タイミングがほぼ同じだったので、次期モデルのSurface Goがどんなカタチで出てくるのか…が気になりますね!
デメリット:重いアプリの起動は厳しい
そしてSurface Laptop 2 に買い換えた僕ですw
タイミング的にPixel 3 XLも買ったので一緒に写っていますが、このマッチング良いですねぇ(ニヤ)
今まで使ってきたSurface Pro 2017ももちろん自分にとって満足のいくPCだったのですが、当初は
- 「お絵かきができたら…」
- 「PDF校正するのに手描きって便利だよね」
- 「やっぱタブレットにもなる方がいいな…」
- 「画面だけ取り外せたらワイヤレスキーボード使えるじゃん!」
- 「Surface Dial使ってみたい!」
- 「ペンは必須でしょ!」
などなど、色々妄想を膨らませていたのですが、
結局1年経ってみて思ったのが
「普通のノートパソコンとしてしか使ってない…」
ということ。
もちろんSurface Proのコンセプトは素晴らしいですし、絵をお仕事にしている人なんかにとってはベストなPCだと思います。
ペンやタッチ操作も今や必須だと思いますし、もちろんSurface Proでもそこんとこはガンガン使ってきました。
今さらマウスとキーボード操作しかできないMacBookには戻れません!
でもSurface Proを使ってきた日々を振り返って感じたのが
「画面、もっと大きい方がいいな…」ということ。
並べて比較すると12インチと13インチの差って結構大きくて、世の中のノートPCのほとんどが13インチから始まるのがなんとなくわかるような気がしました。
12インチでも十分なんですが、やはり画面分割などを使うとちょっと厳しいんですよね。
Surface Proはペンの使い勝手を考慮してるのか、どちらかというと画面と目を近づけて使う感じがするのに対して、Surface Laptop 2 は「ザ・ノートパソコン」なので、少し画面が遠いですが大きな画面で快適に使えます。
しかもSurfaceシリーズはWindowsのノートPCでよくあるワイド液晶ではなく「3:2」の画面になっているので、同じインチサイズでも上下に広くなっていて、さらに画面が広く感じます(MacBookも3:2ですね)
その分、Surface Laptop 2 ではペンを使うと画面がグラグラして使えないし、画面もThinkPadのように180度開くわけではないので、ペン機能はほんとオマケです(とはいえ、無いよりはあった方がいいのでアリな機能だと思います)
自分の使い方として
- ペン…校正などでそこそこ使う
- 画面…もっと大きい方がいい
- お絵かき…結局あまり使わなかった
- タブレット活用…しなかった
振り返ればこんなだった僕のSurface用途にピッタリなのが、、、
Surface laptop 2 だったのですww
もちろん、色々検討した結果、Surface Proの方がいい!という人ももちろんたくさんいると思います。だってSurface Proの方ができること多いですしね。ペン機能を有効活用できる人はSurface Proの方が良いかと思います。
2018年世代になってSurface ProとSurface Laptop のスペック差があまりなくなったので、用途に合わせて選びやすくなったと思います。
結論:MacBookじゃなくてSurfaceをぜひ!
Surfaceシリーズを比べてみて感じたのが、それぞれに明確な使用イメージとコンセプトがあるということ。
MacBookは「ProとAirの違いってなに?無印MacBookは何が違うの?」みたいな感じになってしまっていますが、SurfaceシリーズはタブレットなのかPCなのかというところでのとっつきにくさはあるものの、それぞれのラインナップに明確な用途が感じられます。
Surface Proしかなかった頃はタブレットなのかノートパソコンなのかよくわからない微妙なPCといった感じもありましたが、最近はラインナップの充実度も合わせてすごく注目度の高いシリーズになったなと思います。
まだまだMacBookと比べると注文時のカスタマイズ性の乏しさ(メモリのみ16GBとかに増やせない)など、ハイスペックを求めるユーザーへの訴求度は低いものの、一番ベーシックなメモリ8GB、SSD256GBを買えばMacBook Proよりもコスパが高くほとんどの人は満足できると思うので、趣味や軽めのビジネス用途のPCとしてはとても使いやすいと思います。
逆にクリエイティブユーザーなどハイスペックを求めるユーザーには、最上位モデルの割高っぷり(スペックを上げるとMacBookよりも高い)や、注文時に選べる選択肢が少ないといったデメリットがあるので、まだまだMacBook Proシリーズの方が買いやすいのかなと思います。
あとコスパで考えるとファーウェイの「MateBook」には敵わないので、コスパを重視する人はMateBookシリーズの方がオススメですね(もちろんMateBookのUSBはType Cです!w)
ぜひぜひ色々比べて試してみて、自分にあったお気に入りのSurfaceを見つけてください!
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